ペナルティキックが決まらない日

 正確に言えば、日を跨いでいるが、5月3日に見た2つの試合で、3つのPKがストップされた。ペナルティキックの成功率は70%から80%だというデータが出ているようだ。

 3日のパルセイロ vs FC岐阜戦では、それぞれ1本ずつのPKの機会があったのだが、それぞれゴールキーパーの好セーブで阻止されてしまった。データから言えば、立て続けに2本のPKが阻止されるなんて稀なこと。失敗する確率が30%だとすれば、連続して失敗する確率は9%だ。

 さらに、その夜のU23のアジアカップ決勝で、日本が対戦相手のウズベキスタンにPKを与えたが、それを小久保選手が阻止した。これで3つ目。3つ続けてPKストップを見る確率は2.7%。無いことは無い数字だが、こんなの初めて見た。今日はゴールキーパーの日だ。

6分40秒あたり

 さて、今年のパルセイロだが、リーグ戦で好スタートが切れなかったものの、ルヴァンカップでJ2徳島を5 – 1の大差で破りなんとか希望を持たせた。しかし、もたつきは続く。0−2(対鳥取)、3−4(対琉球)と2連敗。ただ、希望を持たせたのは、この琉球戦で3点を返したこと。シーズンが終わってみればここが分岐点になるのでは無いかと思う。しかもいい方向に。

 敗れたが鳥取戦も悪くなかったと思う。なぜか決定機に決まらなかっただけ。笑いがこぼれるくらい決まらなかったが、チャンスは多くあった。琉球戦では、逆転への期待をもたせたし、琉球戦の後のルヴァンカップでは、J1京都に2−0からの逆転勝利。その後2連勝している。いずれも先制を許してからの逆転勝利だ。失点は続いているが、それよりも得点力が上回っている。これは見ていても面白いし、ホームでの戦いでの逆転勝利は、サポーターの意気も上がる。

 昨年まで上位には強いが下位には取りこぼす傾向が強かったように思う。次戦は、下位に低迷する宮崎戦だ。今年のパルセイロは別物なのだと期待したい。