国道19号で塩尻まで南下、「夜明け前」の蔵元、小野酒造店のある小野で義父の墓参を済ませると、しだれ栗森林公園、鳥居平やまびこ公園をつなぐ山道を抜け、国道20号に合流する。そこからはひたすら山梨県境に向かって走った。






山梨との県境を通る主な道は、国道20号(甲州街道)、国道141号(清里ライン)、そして長野県道106号(山梨県道610号)の3つあるが、もちろん、五街道のひとつ甲州街道(国道20号)が最大の県境だ。そこに掛かる橋が「国界橋」。なんともわかりやすいネーミングだ。「国界」というお店もあったが、これは地名ではない。
橋の下を流れるのは釜無川(表示は富士川になっていた)。釜無川については「海と日本PROJECT in やまなし」のホームページに下記のように書かれている。
次に釜無川は川の形から名付けられたといわれています。諸説ありますが、江戸時代の地誌「甲斐国志」によると、釜のような深い淵がない川だからとか、釜のふちのような堤防ないから、また、川の水が温かいので釜が必要ないからという説が紹介されています。
伝説も残されており、釜無川の水害を心配した女が暴風雨の夜に釜のふたを川に投げ入れ、その上に飛び乗ったところ、女は蛇に化けてふたと一緒に消えてしまったそうです。その後、水害は起こらなくなりましたが、村人はその話を怖がって釜を使わなくなったという話しも残されています。
釜無川は、山梨県北西部を流れ、笛吹川と合流して富士川になる。国界橋までの上流はほぼ長野県と山梨県の県境になっている。
橋の下の釜無川の谷底は深いが、場所を選べば容易に渡れそうだ。中山道という大動脈地形的に険しさはさほど感じない。甲斐の武田信玄が信州に影響力を持ったのはそのためなのかなあと漠然と思った。
県境で折り返すと道の駅信州蔦木宿でそばの大盛りを食べ、つたの湯温泉につかり帰路についた。帰路は、丘陵地隊を走り抜ける広域農道八ヶ岳エコーラインを走り、国道152号で白樺湖を抜ける快走ルートで丸子へ。非力なクロスカブでの峠越えには疲れたので、そのまま国道18号、坂城町に入ったところで、県道77号、千曲から堤防道路を走った。上田の市街を抜けるのに時間がかかった。
走行距離 259.9km 所要時間 8:52発、18:18着 9時間26分