地球環境を考えるために「ローカリゼーションの胎動と私たちの実践」という小冊子を読み、非常に刺激を受けました。
ヘレナ・ノーバーグ=ホッジさんの2007年に行われた来日講演会の内容を中心にまとめられたものです。その内容は、非常に大ざっぱに言うと、
「グローバル経済社会を良しとする考え方が中心になっているが、地域中心にものごとを考えることこそが、持続型社会に結びつき、私たちの幸福に繋がる」
という内容です。個人的には、この考え方でいろいろなことが繋がってきたように思います。
例えば、毎日の食事の問題です。生産コスト(価格)が安いからといって、中国産の野菜などを日常的に食べているのだと思いますが、これって、輸送にものすごいエネルギーを使っているわけです。今は安いのかもしれませんが、未来に対して多大なつけを支払っているのかもしれません。近隣にも農家があるのですから、そこで採れたものを口にすればいいのではないでしょうか。近くのものだから、もし、問題があれば、すぐに指摘もできるでしょうし、消費者がすぐそこにいれば、生産者もいいかげんなものばかりを出すわけにはいかないでしょう。そして雇用も確保されるわけです。
ゴミの問題やCO2の問題など、地球環境のことを考える上で、どういった社会になればいいのか、どんな社会をめざすべきなのか、まずビジョンを持つことが重要ではないでしょうか。
ひとりでも多くの人に読んでもらいたい1冊です。
購入は「懐かしい未来ネットワーク」のホームページから可能です。
1冊500円+送料、非常に読みやすい内容なので、ぜひともご購入ください。