温泉に恵まれ、自然豊かな高山村は、秋の紅葉シーズンになると、観光客で特ににぎわう。
晴天に誘われて、久々にそんな高山村へ出かけてみた。
まずは、いつものコースで高山村へ。犀川、千曲川の土手を走る。県道58号でつないで、須坂からは北信濃くだもの街道を。左手に長野市街を見下ろしながらストレス無く走れる快走ルートだ。
万座道路に折れると今度は上り坂。牧の集落を抜けて山田温泉に至る。山田温泉は、小さな温泉街だが、行楽シーズンらしいにぎわいを見せていた。紅葉がきれいなので、このまま県道66号をさらに奥へ。結果的に山田牧場まで走った。ピークを過ぎ、落葉も目立ったが、秋を感じて走る事ができた。
いつもは通りすぎてしまう雷滝にも久々に寄り道してみた。観光バスが2台、乗客を降ろしていたので、見物客が多く、駆け足での見物となったが、裏見の滝は、轟々と力強い流れを見せていた。間近で見られる滝はやっぱりいい。ぽたぽたと雨のように岩盤からは雫が足れ落ちる臨場感もいい。
山田牧場から先は急に道幅が狭くなっている。志賀草津道路へと抜ける道で、前回来た時は通行止めになっていたが、開通していた。ここでUターン。七味温泉へ引き返した。
七味温泉からは、万座へと抜ける林道がある。今は年中通行止めだが、20代のころ1度走った記憶がある。ゲートまでの道を走り、紅葉の写真を撮っていると、クラウンに乗ったおっちゃんに声を掛けられた。「この先走れるよ。いかなの?」というのだ。そのクラウンでよく走っているということだった。前来た時は、トレッキングの人がゲートを越えて歩いていたので、道は通じているとは思っていたが、クルマでも十分に走れるらしい。迷ったが、恵の湯につかるだけで帰る事にした。平日だがさすがに紅葉シーズン、先客が5〜6人、これまで来たなかで一番の混み具合、それでもうとうとと30分ほど、乳白色の湯につかった。
帰路では中日影林道を往復した。春来た時には、万座道路が整備中で、万座への迂回路としてゲートが開いていたのだが、今日はなぜだが開いていた。子安温泉のところから、全長8kmのほとんどがダート、道幅も十分にあり、よく整備されている初級者でも安心な林道。今日は前回よりも砂利が固まり、さらに走りやすくなっていた。万座道路も通行可能なので、すれ違ったクルマは1台のみ。林道の入口付近で、2組のキジも目撃し、往復16kmのダート走行を楽しんだ。
高山村往復は、長野市街からはショートコースだが、僕のお気に入り、そしておすすものツーリングコースだ。