朝から快晴、20°Cを超える陽気なので出かけるしかない。市内の桜はもう見頃をすぎてしまったので、目的地を高山の五大桜に定めた。HPの情報ではまだ2分咲きという桜もあるようだが、この陽気で一気に咲くに違いないと、楽観的見通しをもって出かけた。
まず、最初は水中のしだれ桜。ここの自慢は樹齢250年の古木であるにも関わらず、支えなしに自立しているところだ。と、桜見物に来ていたおばちゃんが話していた。確かに支えがない。私の評価は、バックに映える北信五岳とのロケーションの良さだ。枝ぶりとロケーション、五大桜の中でもナンバー1の美しさだと思う。一押しです。
次は赤和観音のしだれ桜だ。赤和観音堂の参道入口にある桜。樹齢は200年、傾きかけて今にも倒れそうだが、支えもありなんとか踏ん張っている。観音堂の方から見下ろす桜も風情がある。
3つ目は、黒部のエドヒガン桜だ。田んぼの真ん中にポツンと立つ姿が美しい。五大桜の中で唯一のエドヒガン桜で、樹齢も300年を超える。今日はまだ満開とは言えず、花のボリューム感に欠けていたのが残念。ここもバックの北信五岳がいい。もしも田植え時期に咲いていたらもっと美しいに違いない。
黒部のエドヒガン桜の帰路にある神社の桜も綺麗だった。しだれ桜とソメイヨシノだろうか、2種の桜が競うように咲いていた。
これまで3つは高山村の東側だったが、次は西側。県道112号から県道66号へと移動して、中塩のしだれ桜を目指す。五大桜以外にも村内には立派な桜の木が何本もある。そして村内の桜は今が見頃で、チャオルの森の前の道の桜並木が綺麗だった。
中塩のしだれ桜はまさに今が満開だった。桜の下にはお地蔵様が佇んでいる。樹齢150年と比較的若いからか、咲きっぷりが見事。公民館的な建物があり、ここの縁側でお茶したら最高だなあって思う。
最後は坪井のしだれ桜だ。お墓を守るように咲くしだれ桜で、樹齢600年の老木だ。数年前、初めてみた時より、花が寂しくなっている気がした。老木だけに年によって咲きっぷりが違うのかもしれない。なんとか頑張ってますっていう感じがまたいい。すぐ前が一面の菜の花畑で、黄色い絨毯が桜の淡いピンクを引き立てている。
帰りは、さらに県道66号を奥に走り、滝の湯へ。混浴露天だが、お客さんは私一人、貸切状態だった。