山の稜線が綺麗に見渡せる時、行ってみたくなるのが大岡温泉だ。今日はややもやがかかっていたが、富士山が初冠雪というニュースも聞こえてきたので、久々に大岡温泉に行ってみたくなった。
大岡温泉の湯は塩素臭がする、あまり魅力を感じられない湯ではあるけれども、ロケーションが抜群にいい。目の前は山村の棚田が広がり、四季折々の季節感を楽しめる。内湯は大きなガラス張りで、北アルプスの山並みを一望する。外湯も同じ。この景色が人気で、遠方からのお客も少なくない。
今日も北アルプスの稜線には雲がかかるものの、青空が広がり、紅葉の始まった景色がとても綺麗だった。その景色を貸切状態の露天風呂から存分に楽しめた。
お昼時だったので、入浴後、食事をして帰ることにした。大岡温泉にも地元のそばなど、食事をすることもできるのだが、今日は、北アルプス展望台にある食事処カフェテラスモモを利用してみることにした。いつもやっているかどうかわからないような様子なので、利用するのがためらわれていたが、思い切って訪ねてみることにした。
建物の前に行くとちょうどお客さんがお店から出てきたところだったので、今日はすんなりと入ることができた。でも、中はちょっとわかりにくかった。入り口を入るとすぐに2階への階段があった。北アルプス展望台だから2階がお店なのかなと思い、2階に上がると、お店の人がDIY中。「どうぞ」と言われたので、奥に進むと、店内はがらんどう。「お休みですか?」と尋ねると、「お店は1階です。わかりにくくてすみません」とのこと。景色を眺めに来たのかと思われたらしい。展望スペースとしては解放しているのかも。
1階に降りると、グランドピアノが置かれた店内に、テーブルが3つ。屋外にも2つのテーブルがあり、お客さんは1組だけ。天気も良かったので、屋外の席に座って、天然酵母パンと野菜スープに飲み物がついた「スープセット(1200円)」を注文した。野菜の味の濃いスープに、雑穀を混ぜたふわふわのパンなど5種が並んでいた。バーガンの店でもあるらしい。
緑に包まれたロケーションで、芝生の庭にコスモスが咲いていた。残念なのは、数本の木に遮られていて1階からは北アルプスの山並みが見られないことだ。青空が気持ちのいい日に、また出かけてみよう。