地球温暖化がもたらすものとされる、環境破壊の問題が、地球規模でクローズアップされ、エコロジーということばが、至極身近に使われるようになりました。
エコバックを使い、ゴミをきちんと分別し、マイ箸を使う。地球にやさしいと言われることを少しでも実践していけば、いいのだろうぐらいに捉えてきました。
環境問題というのは、個人で取り組むことも大切だけれども、きっと政府がいい方向に持っていってくれるものだろう、ぐらいに考えていました。
先月、バイオディーゼルアドベンチャーというプロジェクトに同行して、それまで、おぼろげにしか考えていなかった、こうした問題に関して、いかに自分が無知であったのか考えさせられました。
そして、その問題がさまざまな部分に関係しているのではないかということも感じています。これからしばらく、エコロジーをテーマに見聞を広げていきたいと思います。
そのきっかけとなった、
「バイオディーゼルアドベンチャー」を紹介します。
これは、カメラマンである山田周生さんが、個人的に始めたプロジェクトです。
バイオディーゼル燃料を使用して、クルマ(トヨタ・ランドクルーザー)を走らせ、地球を走り回るというものです。上記のリンクをクリックしてもらえば、プロジェクトの紹介を見ることができます。
山田周生さんとは
パリダカの名称で有名なアドベンチャーラリー「ダカールラリー」の取材や、エコチャレンジなど、人力をフルにつかって大自然の中を移動するアドベンチャーレースを追いかけたり、ネイティブアメリカンなど、先住民族の人々の写真を撮ったり、地球規模で活動をしているカメラマンです。
バイオディーゼルとは
ディーゼルエンジンをバイオ燃料で動かすことです。ディーゼルエンジン用のバイオ燃料は、植物油(例えば天ぷら油)から精製することができ、ガソリンエンジン用のバイオ燃料に比べて作りやすく、個人で精製を行なっている方もいらっしゃいます。
バイオディーゼルアドベンチャーの目的とは
バイオディーゼル燃料の可能性を自分自身で確認することなのだそうです。バイオディーゼル燃料の普及活動を行なっているわけではありません。少しでも地球に優しい、気持ちいい生き方をしたいから、地球に優しい生き方の可能性を探っている段階というわけなのでしょう。
補足ですが、なぜバイオディーゼルが地球に優しいのかというと、
バイオディーゼル燃料の使用することで、地球温暖化の原因のひとつであるとされる二酸化炭素の排出量を低減することができるからです。カーボンニュートラルという言葉で説明されますが、植物は成長期に二酸化炭素を吸収します。だから、植物を燃やして二酸化炭素が排出することになっても、トータルでは、二酸化炭素排出量はゼロになるという考え方です。
「地球に悪いな〜」と思いつつクルマを走らせるのではなく、地球にやさしいエネルギーを使って、楽しく過ごそうということなのです。
さらに、このプロジェクトでは、廃天ぷら油、つまり、ゴミとして処理されるのを待つばかりの使用済み天ぷら油だけを使用しています。ゴミの低減、リサイクルでもあるのです。