デビュー作に納得です「放課後」

higashino_houkago
 最初のころはなかなかブレイクしなかったと聞きましたが、この作品を読んだ限りでは、それが不思議でなりません。

 最初のネタフリ、最後の結末、どれをとっても著者のこれからの成功を暗示しているように思えたからです。

 学園モノだったのがいけなかったのでしょうか。まあ、あたりまえなのかも知れませんが、二重三重に掛けられたトリックのどんでん返し、随所に織り込まれた事件の伏線などなど、どれも十分に楽しませてもらいました。いつまでも通用する作品に違いありません。

放課後 (講談社文庫)
私の満足度:★★★★☆