山梨県ほったらかし温泉に行ってきた。富士山の見える絶景露天風呂としてかなりの期待をもっていたが、正直ちょっとがっかりした。それは、かなり秘湯のイメージを持って、期待が大きすぎたから。まったくおもしろみのない温泉ということではないので、誤解のないように。
さて、どこでがっかりしたのかというと、まず、温泉に到着したときに、かなり観光地化された、整備された温泉だったということ。これは、きれいで、軽食や休憩施設が完備された利用しやすい温泉ということの裏返しなので、施設としては二重丸なのだが、秘湯的温泉を味わいたいという考えで訪れた僕には残念だった。
「こっちの湯」と「あっちの湯」の2つの温泉があり、まず、広くてのびのびできるという「あっちの湯」につかった。入口の下足箱までは、ちょっとひなびた温泉、という雰囲気はあったが、中はすこぶるきれい、温泉は全体的によく清掃されていた。露天風呂は上段に木枠の湯、下段に岩風呂的な広い浴槽。眺めは上段がいい。富士山が右手に見え、眼下に甲府?の街並みが広がる。夜景はきれいだと思う。あいにくの曇天で、富士山は雲をかぶって一部しか望めなかった。
屋外の脱衣所に着ているものを脱ぎ捨てて、どぼんと湯につかる。ぬるい。熱い湯好きの僕は、ここでも少々がっかり、お湯も無色透明、硫黄臭はあまりしない。たぶん循環だろうと思われるお湯の流れだった。
しばらくうとうとしながら湯につかっていたが、「こっちの湯もこんなのかなぁ」、という素朴な疑問がわいてきて、こっちの湯に向かうことにした。入浴料は600円、それぞれの湯に必要なので、最初は片方だけでいいと思っていたが、600円じゃん、もう一湯行っとけと、好奇心の虫がささやいた。
こっちの湯はつくりはほぼ同じだが、あっちの湯にくらべてこじんまりとしていて、「あつい湯」の浴槽があった。正面に富士山がのぞめるが、眼下の展望はあっちの湯がひろがりがある。どっちか一湯といわれたら、あつい湯のあるこっちの湯を僕は選ぶ。
訪れたのが日曜日の夕刻だったので、お客さんでいっぱいだった。夜明け1時間前から営業しているというので、お客さんの少ない時間にゆったりと入りたいと強く感じた。
清潔感 ★★★★★
景 色 ★★★★★
お 湯 ★★★
総 評 ★★★