ついに快晴の休日、善光寺平一周ツーリングを完走した。
ぐるりと平の端っこを走って、所々で平を見下ろし、その大きさを実感して見ることにした。
まず、自宅を出発する小市橋で千曲方面へ南下、最初の絶景ポイント「茶臼山恐竜公園」へ。
茶臼山恐竜公園は、恐竜のオブジェがいっぱいあって面白い公園だ。子供たちの格好の遊び場だが、1度は大人も楽しめるはず。そして何より景色がいい。少し離れた場所に茶臼山動物園があるが、こちらはさらに標高が高く、眼下を見下ろす気分が最高に気持ちいい。
次は、姨捨の千枚田だ。ここは何度も訪れた場所で、千枚田自体の風景もいい。今の時期は田起こしの時期。やがて田植えが始まり、青々とした田に変わり、秋には黄金色に色づく。この移り変わりも風情がある。
ここから、善光寺平の南端と戸倉上山田まではすぐだ。上山田の入口、佐良志奈神社(さらしなじんじゃ)の裏手にある八王子山途中の八王子社が絶好の展望ポイントになる。佐良志奈神社の横にある道は、途中から舗装が途切れるが、たぶん乗用車でもここまでは楽に上れるのではないだろうか。
ここから北へ折り返した。大正橋を渡り、国道18号へ。国道は混むので、もう1本山よりを走る方がおすすめだ。
山の端を回り込むとあんずの里へと向かう途中に森将軍塚古墳がある。森将軍塚古墳は、道路脇の森将軍塚古墳館から20分程上ったところにある。古墳まで道路は整備されているのだが、一般車は通行禁止なのだ。とぼとぼと歩くか、送迎バス(有料)で往復することになる。当然、私は徒歩を選択する。前回は、バスも通る舗装路側を上ったが、今回は左側から回り込む散策路を選択。急なつづら折りの道だが、こっちの方が近く感じる。
古墳のてっぺんに上ると、上信越自動車道と北陸新幹線を左右に見下ろす、絶景が広がる。歩いた分の価値は十分にある。
古墳を下ると、おなかがすいたので、すぐそばの、あんずの里物産館で昼食にした。魚介醤油ラーメン(650円)は、なかなかうまかった。
ここからは田んぼの中を抜けて、松代へ。川中島の戦いで、上杉謙信が陣を築いたという妻女山に立ち寄った。実は、元々の妻女山はさらに上で、上杉謙信もその山頂に陣を築いたらしいことを後になって知ったのだが、展望台がここにあるので、川中島一帯を見下ろし、謙信気分を存分に味わって、ここを後にした。
ここからは、とにかく走るのみ。国道403号がメインルートだが、それでは、景色も開けないので、須坂からはより山よりの北信濃フルーツラインを選択して、中野へと向かった。北信濃フルーツラインは、その名の通り、果樹園が両側に広がる。さらに、北を目指して走ると、善光寺平を左手に、飯綱山を遠望し、走ることができる。
小布施辺りでは、飯綱山をはじめとする北信五岳の風景を間近に感じることができる。おぶせん温泉につかりなが、この景色を堪能するのもおすすめだ。
小布施を過ぎると、土地勘がいま一つ。ルートがわからなくなって来た。とりあえず、今後も繰り返し走ればいいのだからと、成り行きで北信、北信濃フルーツラインと書かれた道を中野駅まで進んで西に折り返した。中野市内ではフルーツラインと言っても、田園風景へと景色を変える。
中野駅からは、県道29号で市街を横断し、国道117号で左折、千曲川沿いを南下した。豊野では、りんごの湯で小休止。
ここからは道の選択がよくわからない。国道60号に突き当たり、平地を求めて、東長野病院などに迷い込みながら、長野市街へと戻った。
最後の展望ポイントは、地附山公園(3月31日までは冬期閉鎖中)だ。家々が並ぶ、市街地が手に取るように見渡せる。
善光寺平一周ツーリングをしてみて、まだまだ、善光寺平を走っていないことを実感した。特に中野市近辺だ。最近小布施にも興味を持ってきたが、今年は、この近辺に足を向けてみたいと思う。善光寺平を我が庭にしてみたい。