ホーム初戦

 ホーム開幕戦の相手はYSCC横浜。はっきり言って下位の常連である。パルセイロもこれまで無敗、勝利はほぼ確実だと思われた。だから、気楽な気持ちで観戦できた。結果は3−0と予想以上にスコアの離れた勝利だった。

 しかし、問題がないわけではない。中盤は攻め込まれる場面も多々あり、ヒヤヒヤとさせられたが、一番の問題は入場者数ではないかと思う。開幕戦であるにも関わらず、入場者数は、6,000人をほんのわずか超えただけ。アウェイでもかなりのサポーターが駆けつけていたのに、ホームでは2階席が空席だらけの6,000人だ。まだまだ一部でしか盛り上がっていない。この点、同じ信州の山雅は違う。2万人が入るスタジアムはほぼ満席だ。かつてはJFLでともに戦ったが、一方はJ1を経験、こちらはずっとJ3。チームの実力差は、地域の盛り上がりの差であることがはっきりと現れた。長野市在住8年目、Iターン組だが、パルセイロがあるおかげで、地元意識が目覚めて来たような気がする。だから、盛り上がって欲しいと思う。

 一方で嬉しいこともあった。JFL時代、パルセイロを支えてきた宇野沢のゴールを見ることができた。昨年は天皇杯で得点を上げただけ、一昨年は確か最終戦での1ゴールのみ。初めて芝生の上でパルセイロの試合を観た頃、一人異彩を放っていた彼の復活を予感させるゴールに熱くなるものがあった。この日の3得点は、大島、宇野沢、佐藤と、僕が観て来たパルセイロを支え続けた3選手のゴールだったことが嬉しい一戦だった。
▲このロングスローから宇野沢がヘッドで得点を上げた

▲このロングスローから宇野沢がヘッドで得点を上げた

頑張れパルセイロ。