中国大使を事実上(多分)解任された丹羽宇一郎氏の日経ビジネスでの連載コラムをまとめた「新・ニッポン開国論」(2010年3月8日発行)を読み終えた。
http://ec.nikkeibp.co.jp/item/books/185970.html
ブックオフで、どこかで聞いたことのある名前だなぁっと思って105円で購入した本だ。この本の中身は、おおいに同意できるもので、読んでよかったなぁと思った。
本書は4つの章に区切られているが、もともとコラムの寄せ集めなので、それに沿って内容が展開されているというよりも、おおまかなテーマでコラムを選り分けたのだと思う。だから、これはこうという主張が展開されるというより、丹羽氏の持論が分かりやすく、小気味よくまとめられている。持論は、
清く正しく美しく。
権力を持てばより謙虚に。
弱者の立場をきちんと考えろ。的なイメージだ。
政治への文句(提言)も多くある。人気コラムだというのだから、丹羽氏の提言に同意するひとも少なくないはずだ。では、なぜ日本の政治家は動かないのだろうか。僕は不思議で仕様がない。日本の経済界のえらい人も同じようなことを考えていると思うとちょっと安心した。
では、なぜ、中国大使としてあんな発言をしたのだろう。ウィキペディアを読んでみたが、ここではかなり危ない人な感じがする。まるっきり中国寄りである。「中国の属国でいい」という発言もあったとか。その真意をやはり本人の口から聞いてみたいと思った。
すべてにおいて立派な人、すべての人を納得させられる人はいないのだ。きっと。だから、俺なんか、ダメなところがあっても仕様がない。今更だけど、やれること、やりたいと思ったことを残りの人生できるだけやる勇気を持たなければならない。改めてそう思った。実行第一。
私のおすすめ度:★★★★