パルセイロ、入れ替え戦に敗れる

▲私の予想を超える観客が集まっていた。雪はちらついているが長野も熱くなってきた

▲私の予想を超える観客が集まっていた。雪はちらついているが長野も熱くなってきた

 12月7日、J2J3の入れ替え戦、第2戦、パルセイロにとってのアウェイゲームが行なわれた。南長野運動公園でパブリックビューイングが開催されたので、前半終盤からだが観戦した。

 結果的には、後半カウンター攻撃で1点を献上し敗戦となってしまった。どちらかが勝ち、どちらかが負けてしまう勝負の世界なので、実力が拮抗していればしかたのないところである。

 長野パルセイロは、これまでも何度かJ2への参戦機会はあった。しかし、Jリーグへ参戦するためのライセンスを取得できないでいた。これは選手にとってはとても不幸なことだったのではないかと思う。しかし、その選手のがんばりが長野にサッカー熱を少しずつ根付かせているのではないだろうかと思う。

 松本山雅の試合を、昨年1度だけ松本市アルウィンで観戦したが、その時の地元サポーターの熱気には圧倒された。あの熱気はJ1のクラブでもそうあるものではないと思う。かつて、柏レイソルのホームグランドで観戦した時の熱気にも近いものを感じた。その地元の熱気こそが実力にも確実に反映していると思う。松本山雅は、今年J1昇格を決めた。

 長野に来て、最初にサッカー観戦をしたのは、この南長野運動公園だった。確か来て2年目ぐらいだから2011年だったと思うけれど、芝生のサッカー場で、ゆったりと観戦できた。パルセイロが勝ちを重ね、実績を残して行くと観客数を増してきた。ついに新しいスタジアムの着工が始まった。そのため、今年は代替スタジアムとして、主催ゲームは佐久と長野運動公園での開催となったが、見始めた頃、確か千数百人程の観客だったのが、最終戦は8,000人へも膨らんだ。しかし、松本山雅の盛り上がりに比べるとまだまだ。スタンドはまだチームカラーに染まりきっていない。
▲アウェイ席を除けば、緑一色のアルウィン

▲アウェイ席を除けば、緑一色のアルウィン

 卵が先か鶏が先か? それと同じように、人気が先が実力が先か? という議論はあるだろうけれども、どちらも伴わないことには上には行けないし、その相乗効果がなければ上のクラスに定着はできないのではないだろうか。数年前まで、松本山雅と同じクラスで戦っていたが、今の差は地元の盛り上がりの差であると言える。

 プロチームとして長野パルセイロがやっていけるかどうか、本当に試されるのは、新しいスタジアムができる2015年からではないだろうか。

 長野の地でプロスポーツを楽しむために、来年は、できるだけ新しいスタジアムに足を運びたいと思う。J2に昇格できるのは、来年か、はたまた数年後か、まったくわからないけれど、ひいきにできる地元チームがあるって素敵だなぁって思う。
▲新スタジアム完成間近

▲新スタジアム完成間近

▲ビューイング会場に着いたらオドメーターの数字が7並びになったジュリオ。勝てると思ったのに

▲ビューイング会場に着いたらオドメーターの数字が7並びになったジュリオ。勝てると思ったのに