冬到来、山田温泉

 寒波がやってきた。ツーリングに厳しい長野の冬が訪れる。
 
 朝から冷たい雨だが、天気予報では午後に晴れ間が見られる。その予報通りに晴れてきたので、午後2時、高山村の山田温泉に行った。外に出入ると近場のやまもうっすらと木々に冠雪している。しかし、市街は冬試用の僕にとってはまだまだ暖かい。犀川、千曲川の流れにそって土手を走り須坂へ入ると、空気は冷たさを感じてきた。高山村に入るときりっとした寒さに。そして子安温泉をすぎるとあたりは冬景色に変わった。日影の道は全面ウエット状態、凍結はしていないが、恐る恐る山田温泉へとバイクを走らせた。

▲山頭火の歌碑「つかれもなやみもあつい湯にずんぶり」

▲山頭火の歌碑「つかれもなやみもあつい湯にずんぶり」

 大湯に到着すると、温泉街の屋根もうっすらと雪が載っている。浴室は湯気で真っ白。身体を流し、まずは温い方の浴槽に入る。「熱い!」 手足がジンジンとしびれ、身体が冷えきっていたことを再確認する。温湯が温く感じられるころ、熱い湯船にもつかり帰路についた。帰りは日当りの良い蕨温泉前の道を選んだ。
▲赤い橋が印象的

▲赤い橋が印象的

 そういえば今年は1度も峠越えをしないツーリングシーズンだった。遠出もしなかった。「風をあつめて、ふたたび。」来年は暖かくなったらすぐに「琵琶湖」へ行こう。写真でしか見ていない素敵な場所をこの目で確かめてみよう。