そんな結末でいいのか「11文字の殺人」

 ちょっと恥ずかしい書き出しだなぁ……と思いつつ読み始めました。これミステリーじゃんという出だしも、外したら恥ずかしいよなぁーって感じで始まります。

 出版年は、デビュー3年後だということで、読んだ後で自分勝手に納得しました。最後の結末は、ほぼ、犯人の自白によって結ばれています。小説は創作物だから、著者がそれを真実として書いてしまえば当然それが真実なんですが、それが本当に真実かよ、実は別の真実があって、もうひとり真実を解明する刑事とか出てきてストーリーがさらに展開するんじゃないのかよ……と思ったりしました。

 結末が未完成な気もするし、新しいような感じもし、評価に戸惑います。が……

11文字の殺人 (光文社文庫)
私の満足度:★★★★☆