万座温泉経由志賀草津道路

高山村から万座道路、上信スカイラインで万座温泉に抜け、志賀草津道路に合流、そこから渋峠を越えるルートで、久々に県境の峠をバイクで走り抜けた。峠付近にはまだ雪が残っており、下界は気温25度だというのに、峠付近では8度の表示。長袖シャツにウインドブレーカーという装備ではまだ寒い。おまけに大嫌いな風がビュンビュン吹いてきたので、早々に峠は後にし、熊の湯温泉で体を温めた。
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▲万座道路の頂上付近からの眺望

高山村から始まる万座道路は、最初は緩やかなエス字の道で徐々に高度を上げていく。やがて道が狭くなってくると、コーナーはどんどんとタイトになる。標高が高くなると、木々の高さも低くなり眺望が開け、遠くに北信五岳、眼下には善光寺平が広がる。今は新緑が、秋には紅葉がその景色に色を添える。
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▲上信スカイラインから志賀草津道路を望む

群馬県側に入ると道はカーブも勾配も緩やかになるが、残雪が目立ち、気温が下がった。道路脇にはクマザサが目立ち、風景も荒々しい岩肌が所々に見られるよういなる。

スキー場のリフトが見えると万座温泉だ。大きなホテルが点在する温泉地で日帰り温泉も出来、どこも素敵な温泉なので、立ち寄りたいところだが、今日はパス。ここからは志賀草津道路へ至る道は、芸術的なくねくねの道。志賀草津道路から見下ろした風景が、よく写真になっている。
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▲志賀草津道路、渋峠の国道最高地点までもうすぐのところ

さすがに晴天の日曜日、ツーリングライダーを多く見かける。まだ雪の壁が少しばかり残っていた。快晴だが風が強い。標高の高い地点だけに、下界が晴れていても霧に包まれ、悪天候のこともある。今日は風だけ、まだましな方だと思う。
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▲熊の湯ホテルの湯

写真で見るたびに「素敵だな」と思っていた熊の湯ホテルの湯に飛び込んだ。日帰り入浴は12時30分から15時頃まで受け付けてくれる。飛び込んだのがちょうど12時30分だったので、お客さんは僕の他に一人だけ。内湯は貸切気分で独占できた。うっすらと緑色がかった湯には湯の花が混じり温泉情緒満点だ。大きな木造りの浴槽も、浴室部分の建物の雰囲気もいい。お湯の温度は43度、源泉が高温なため温度調整に加水されているが、循環なしの掛け流しだ。露天もあって、露天の湯はぬるいので長湯もできる。
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▲新緑が眩しい熊の湯温泉付近の志賀草津道路

熊の湯ホテルを後にすると、すぐに新緑の美しさにバイクを止めた。
志賀草津道路は最高のシーズンを迎えている。