なでしこジャパンの国際試合、しかもワールドカップ前の国内最終戦が南長野運動公園で開催された。去年までなら絶対に考えられないゲームが、新スタジアムの完成で実現した。税金投入を決め、新スタジアムを作った長野市に大感謝だ。
あの澤選手や宮間選手らが、一堂に会して、しかも対戦相手はサッカーの盛んなイタリアのナショナルチーム。いやがうえにもテンションは上がるというものだ。
試合自体は1-0で勝利。終始押し気味な試合だった。左右の幅を十分に使い、サイドチェンジも大胆に行われ、時々、縦パスがスパッと通る。トップレベルの選手が集まると試合は美しい。パスミスや、もっと早くシュートしろよ、という場面もあったけれども、ワールドカップに期待を持たせる内容だったと思う。ただ、1-0ではなく、3-0ぐらいで勝ちきって欲しかった。
それと対照的だったのはイタリア代表だ。試合開始1時間ぐらい前から、両チームの選手がアップを始めたのだが、日本が全員でピッチ半分を使ってアップしているのに対して、イタリアの控え組はまったくアップを行わない。ハーフタイムでもボール1個を控え選手たちが輪になって蹴り合うだけ。これがイタリア流なんだろうか。試合中のウオーミングアップも必要最低限。そろそろという時間になると全員が動きだす日本に対し、交代する選手だけが軽めのアップを始めるだけ。国際試合を生で見るのは初めてなので、なんとも言えないが、見ていてなんとなくやる気が感じられない気がした。それでも結果は1-0と僅差なのだから、これもありなのかも知れない。
とこれで、現在2部リーグの首位を走るパルセイロレディースだが、来年1部に昇格すると、長野でまた澤選手や宮間選手が見られることになる。そう考えるとワクワクしてくる。そして1部に昇格すれば、横山選手を筆頭に日本代表に呼ばれる可能性もますます高まっていくはず。
頑張れパルセイロレディース。頑張れ日本。
今回の入場者数は、14,500人弱と発表された。メインスタンド2階に空席が見られたが、15,000人が定員なので、ほぼ満員。パルセイロの試合でもこれぐらい入れば、もっと盛り上がるのになぁ。