戸隠五社を参拝

 梅雨空が続いていたが、ようやく晴れた。バイクが不調なので、近場へ。久々に戸隠神社奥社を目指した。

 ルートは善光寺裏手より七曲、バードラインで戸隠へ。特に時間的制約はなかったので、戸隠神社の五社すべてを巡ることにした。

 最初は宝光社(ほうこうしゃ)。杉木立ちに囲まれた270段ほどの石段を登ったところにある社殿には、龍や鳳凰の彫刻が施されており、五社の中でもっとも厳かな感じがする。それもそのはず、五社のうち最も古い建物で、1861年に建てられたものだそうだ。
▲270段余の石段を登る

▲270段余の石段を登る

▲宝光社社殿

▲宝光社社殿
宝光社(ほうこうしゃ)
祭神 天表春命(あめのうわはるのみこと)
神徳 開拓学問技芸裁縫の神・
   安産の神・女性や子供の守り神

 次は、バイクで数分のところにある火之御子社(ひのみこしゃ)。長野に来て5年になるが初めて参拝した。駐車場も数台分しかないので、他社に比べ参拝する人は少ないのだろう。社もこぢんまりとしていて、長い石段も社務社もない。
▲火之御子社社殿

▲火之御子社社殿
火之御子社(ひのみこしゃ)
祭神 天鈿女命(あめのうずめのみこと)
神徳 舞楽芸能の神、縁結の神、火防の神

 三社目は中社(ちゅうしゃ)。周辺には食事処や土産物屋、旅館が最も集中していて、門前町の趣が最も感じられる。鳥居の前には観光情報センターもある。私の印象では五社のうちで最も参拝者でにぎわっている神社ではないかと思う。が、実施は奥社の方が参拝者が多いのかもしれない。
▲中社社殿

▲中社社殿
中社(ちゅうしゃ)
祭神 天八意思兼命(あめのやごころおもいかねのみこと)
神徳 学業成就・商売繁盛・開運・厄除・家内安全

▲境内には樹齢700年の大杉が

▲境内には樹齢700年の大杉が

 最後は奥社(おくしゃ)。ここに九頭龍社(くずりゅうしゃ)が隣接する。
 ここはその名の通り奥にある。県道36号沿いの駐車場からすぐのところにある大鳥居を抜けて、とことこと歩くこと40分ほどでようやく社にたどり着くのだが、この山道がいい。特に途中にある随神門を越したところからの杉木立ちが立派なのだ。神社手前に坂道が待ち受けているが、ちっちゃなお友達もたくさんやってくる。前回訪ねた時も、今回も幼稚園ぐらいの子供たちにすれ違った。
▲大鳥居から15分ほどで随神門

▲大鳥居から10分ほどで随神門

▲樹齢約400年を越える杉木並木。思わず見上げてしまう

▲樹齢約400年を越える杉木並木。思わず見上げてしまう

 突き当たりにあるのが、九頭龍社と奥社だが、参道を延々と歩いた割には、こぢんまりとした、しかもコンクリート造りの社が建っている。歴史を感じられる建物が残っていれば、と残念な気がする。
▲九頭龍社社殿

▲九頭龍社社殿
九頭龍社(くずりゅうしゃ)
祭神 九頭龍大神(くずりゅうのおおかみ)
神徳 心願成就・水、雨乞い、虫歯、縁結の神

▲奥社社殿

▲奥社社殿
奥社(おくしゃ)
祭神 天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)
神徳 開運・心願成就・五穀豊熟・スポーツ必勝など