近藤画伯の個展を見学

 大学時代の友人が「個展をやる」と案内状を送ってくれた。フェイスブックで作品をちょこちょこと紹介していたので絵を描いているの知っていたが、まさか個展をやるほどだとは、と驚いた。

 もう10年以上会ってないし、たまたま、個展の日に休日が重なったので、出かけてみることにした。ついでに古巣でもあるバイク旅行の編集部に立ち寄った。こちらは編集部が移動してから初の訪問だ。

 バイク旅行の編集部がある大久保駅界隈はまったく知らないわけではないので、Googleマップで確認して見当をつけておいたが、方向音痴の私は、大久保駅と新大久保駅の間をいったりきたりしてしまい、交番で聞いてようやくたどり着いた。かつての仕事仲間とインドカレー屋で、1時間ほど歓談、いいなぁこの感じ、とやっぱり思った。編集の仕事は辛かったけど、苦労を共にした仲間はやっぱりいい。バイク雑誌は厳しい状況にあると思うし、苦労しているんだろうと思うけど、頑張ってほしい。

 大久保からは、渋谷経由で東横線に乗って横浜元町へ。1時間弱で移動完了。駅を出るとあいにくの雨で、タクシーを拾い個展会場のエリスマン邸へ。港の見える丘公園も近い、観光地の素敵な洋館での名もない日曜画家の個展だから、閑散としているのではと心配したが、お客は切れ間なくやってきていて、近藤画伯は忙しそうだ。よかった。
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▲素敵な空間に素敵な作品が並ぶ

 作品点数の多さにもびっくりした。3年弱で製作された作品点数は47点。どれだけ暇なんだと思ったが、本人は「仕事も忙しいんだよ」と言っていた。芸術系の大学は出たけど、油絵なんて習ったこともない。どれも力作で、展覧会の入選作もちらほら。すごいなぁと素直に思った。

 お互いに結婚してからは、仕事も忙しく、疎遠になっていたので、いろいろと話はしたかったが、お客も多く、断続的にしか話ができず、閉展が迫り、後片付けに追われる時間になり「今度ゆっくり話をしよう」と言って会場を退去した。

 2次会のある出来事のことがあって、そちらばかり印象に残っているためか、まったく覚えていないのだが、披露宴の司会をやったらしい。奥さんとも20年ぶりぐらいの再会をした。疎遠になっていた、他の同級生たちの話も聞いた。久々にみんなで集まって酒を飲みたいと思った。そんなことを考えられるようになったのは、生活に追われ長野に引っ越し、下り坂だった生活がようやく落ち着いてきたためかもしれない。

 若い頃に暮らし遊んだ東京と横浜への訪問は、過去を思い出させてくれるとともに、まだ頑張れると自分自身にエネルギーをもたらすいい旅になった。
▲高速バスの到着が少し早かったので、渋谷の元編集部のあった場所に行ってみた。まだ残っていた

▲高速バスの到着が少し早かったので、渋谷の元編集部のあった場所に行ってみた。まだ残っていた