ディズニーリゾート

 奥さんに連れられて、久しぶりにディズニーシーに出かけた。前回行ったのはいつだったか忘れたが、7〜8年ぶりじゃないかと思う。ことのきっかけは、ディズニーリゾートの一角にある舞浜アンフィシアターで行われる声優イベントに一緒に行くことになったので、ならば1泊してディズニーシーへも行こう。なぜなら、その日は奥さんの誕生日だから。かつては週3でディスニーリゾートへ通った奥さんへのお祝いだ。

 初日は旅のメインである声優イベント「キュートランスフォーマー1周年イベント」だ。男性声優ばかりのイベントだけに女性比率がかなり高い。アニメはそんなに見ないので、キュートランスフォーマーが何なのか、またその大元のトランスフォーマーが何なのかよくわかっていないので、キュートランスフォーマーのDVDを1本見て予習して出かけた。僕にとっては、ふんんなイベントだが、奥さんが喜んでくれるなら、それが何よりだ。
▲キュートランスフォーマーのイベント会場に設けられた展示スペース

▲キュートランスフォーマーのイベント会場に設けられた展示スペース

 イベントが終わると、まだ5時頃だったので、イクスピアリの映画館で「ズートピア」を見た。吹き替え版で見たが、上戸彩のうさぎと森川智之のきつねのコンビが軽妙で良かったし、何よりストーリーが単純明解、勧善懲悪ものという感じだし、アニメーションも美しく、難しいことを考えることなく休日を楽しめる一本だった。家族連れにもオススメだ。

 今日のお宿は、オフィシャルホテルの1つ、ホテルサンルートプラザ東京だ。予約はクルージングキャビンだったが、連休の最終日、空室があるということで、プラス2,000円で、プレジャールームへと変更してもらった。結局宿泊費は2人で11,500円(食事なし)。ゆったりとした部屋にリーズナブルな価格で止まることができた。窓からはディズニーランドの駐車場が見える、眺めはそれほどでもないが、ディズニーリゾートに来た雰囲気は十分に味わえる。

 2日目は、いよいよディズニーシーに向かう。コインロッカーに荷物を入れ、チケットを購入し、入場ゲートをくぐると「あー、この雰囲気だ」と、いい歳こいて少しワクワク、そして何となく懐かしい気持ちになった。

 インフォメーションで誕生日ステッカーをもらう。シーの15周年を祝う「ウィング・オブ・ウィッシュ号」が迎えてくれた。そして最初の売店(屋台)を過ぎようとすると「これが欲しい」と奥さんが言う。何じゃこれはと尋ねると、これ(「クリスタルコンパス」というものだそうだ)を持って7つのクリスタルポイントをめぐるのだそうだ。よくわかっていなかったが、これで、シーをめぐる目的作りができるのでそれはなかなかいいぞと思った。まあ、わけはわからないが、ディズニースペシャリストの奥さんには常に言いなり、付いていくのみ。
▲ウィング・オブ・ウィッシュ号

▲ウィング・オブ・ウィッシュ号

 「さあ、クリスタルポイント探しだ」と思っていたら、こっちこっちと火山の方角に連れた行かれる。「どこ行くんだ」と聞いても、「いいからいいから」と。身の危険を感じてしつこく聞くと「センター・オブ・ジ・アース」へ行くのだと。落ちるの大嫌い(超怖い)な俺を騙そうとしている。しかし、誕生日だからしかたがない。

 まあ、大したことはないのは分かってはいるのだけれど、落ちるのがとてつもなくダメなのだ。しかもいつ落ちるか分からない、あの不安感と言ったらない。列に並んで待つ間も、乗り物に乗った後も。その落ちる瞬間のことだけが気になって気になって、ドキドキしてしまう。それをちょっとだけ和らげてくれたのは、前に乗ったJK風の女の子たちの「途中からクソ速くなるんだよね」との一言。クソ速く! クソ! そうかクソね。夫婦で顔を見合わせて笑った。

 クソ速くなると、やっぱりドンと落ちた。最初からカチコチの僕は落ちた瞬間さらに固くなり、降りるときには首筋と腰がズーンと重くなり、歩き出した時ふらふらで倒れるかと思った。

 それからはクリスタルポイント探し。途中、「フライングカーペット」ともう直ぐ無くなるという「ストームライダー」のアトラクションに乗る。それでも、メインイベントのマゼランズの昼食の予約時間までにはまだ間があったので、岬の喫茶店で、お茶した。
▲クリスタルポイントにクリスタルコンパスをセット

▲クリスタルポイントにクリスタルコンパスをセット

▲フライングカーペットからの眺め

▲フライングカーペットからの眺め

 1時20分の予約だが、早めに行けば早く入れるかもという淡い期待を持って、マゼランズ受付へ。でもやっぱり入場は時間通り。店内に空席は多いが、時間まできっちりと待たされた。

 15周年のワインやメニューやスプーンの話を聞かされて、地球儀下の席に着く。メニューを見ると奥さんは「これでいい?」と8,000円のスペシャルメニューを指差す。動揺を悟られないように「もちろん」と間髪いれずに答えたつもりだが、きっと表情には「えっ」という心の動揺が出ていたに違いない。
▲地球儀は自転している

▲地球儀は自転している

 さすが8,000円。料理は非常に美味だった。魚料理はソースが絶品。肉料理は適度な柔らかさ、噛めば旨味がじわーっと舌の上に広がっていく。残念なのはデザート。デザート以外が120点なら、デザートは30点ぐらいな気がした。前日にアンバサダーホテルの喫茶で食べたケーキがうまかっただけに、そのガッカリ感はハンパなかった。

[スペシャルコース]
 ・オマール海老と野菜のアスピックと帆立貝のマリネ
 ・アイナメのフリット、ヴァンブランソース
 ・黒毛和牛のロースト、グリーンペッパーソース
 ・パン
 ・レモンタルト、カシスアイス添え
 ・ソフトドリンク

 食事が終わると外はすっかり雨。パレードを見るのを諦めて、お土産のショップを一通り見て回り帰路に着いた。エントランスで「ウィング・オブ・ウィッシュ号」に「クリスタルコンパス」をかざしてみたが、特にどうなるのかわからなかった。

 京葉線を降りると東京駅内を長々と移動。崎陽軒のシュウマイ弁当を買って新幹線に乗った。