昇格圏内の鹿児島と対戦

 一ヶ月ぶりにトップチームのゲームを観戦した。前回観戦は藤枝戦で4−0の快勝、J3参戦以来初の低迷を続けている今年の鬱憤を晴らしてくれる一戦だった。が、しかし、前節は苦手のU23(セレッソ大阪)に案の定0−2で破れるし、前々節は、勝ったとはいえラッキーな感も拭えないPKでの勝ち越しだった。さらに、その前はドローゲーム。今年を象徴するかのようにスカッとしない一ヶ月だった。さて今日は……。

▲1−1で後半戦に突入。勝ち越しのチャンスはあったけれど
▲1−1で後半戦に突入。勝ち越しのチャンスはあったけれど

 ゴール前で河合選手が粘りに粘り、それが先制点につながったところまでは、非常に良かった気がする。しかし、その後は決めきれず、ワンチャンスをものにされて同点になる。その後はギヤが上がることなく、一進一退の攻防が続いた。J3リーグのレベルは年々上がっており、昔のようには行かないとは思うが、前は残り10分、スタンドの大声援に押されて一気に畳み掛けるといいうゲームが何度おあった。それなのに、今日の残り5分は、スタンドのボルテージが上がっても押される場面の方が多かった。そこが不満というか、面白くない。2位を走るチームだから引き分けなら御の字の気もするが、たとえ負けたとしても、声援に乗って攻勢に転じるあの雰囲気を味わいたかったのだ。

 今年のパルセイロのスタメンは、毎試合のように入れ替わり一定しない。フォワードもディフェンスも、そしてボランチも。他のチームがレベルアップしている中で、その進化のスピードが遅く、結果的に遅れをとっている感は否めない。

 今日は30回目の日本GPの日でもある。そのF1でいうと、今のパルセイロはマクラーレンを見るようだ。マシンの開発は迷走しているが、アロンソの力(個の力)でコンストラクターズとしての順位は、なんとか中盤を維持している。一方、ホンダと組んだトロロッソは、下位に低迷しているが、少しずつ明かりが見えてきて、日本GPの予選で2台がトップ10に入った。決勝ではトップ10に入れなかったものの、ワクワクさせてくれるものがある。車体、エンジン、ドライバーが同じ方向に進化している感じがする。

 来年こそ、パルセイロも、チーム、選手、サポーターが一体となって進化するといいなぁと思う。頑張れ、パルセイロ!

長野パルセイロ鹿児島ユナイテッドFC
スターティング
16阿部信行GKGKアン ジュンス13
19三上陽輔DFDF水本勝成23
5寺岡真弘DFDF平出 涼5
26遠藤元一DFMF田中奏一26
2松原優吉DFMF中山雄希20
25有永一生MFMF吉井孝輔22
6岩沼俊介MFMF牛之濱拓32
17明神智和MFMF中原秀人38
8河合秀人MFMF萱沼優聖30
14東浩史MFFWキリノ19
30萬代宏樹FWFW薗田卓馬29
リザーブ
21小澤章人GKGK山岡哲也1
3大島嵩弘DFDF谷口 功3
15西口 諒DFMF藤澤典隆15
7佐藤悠希MFMF西岡謙太14
23堂安 憂MFMF松下年宏24
28松村 亮FWFW永畑祐樹8
13勝又慶典FWFW中原優生17
得点
18分 有永一生3分 キリノ
入場者数:2,683人