天気もいいし、ちょっと遠出をと思い、久々に「ぽんぽこの湯」に向かった。長野市街はすでに葉桜だが、中野市に近づくと、桜が満開。桜が綺麗なぽんぽこの湯に浸かるには絶好だと思ったら、高台にあるぽんぽこの湯は、まだ2分咲き程度。ちょっと高台なだけなのに、これほどまでに違うものなのかと驚いた。
ぽんぽこの湯の帰りに、いつも気になっていた「中山晋平記念館」に立ち寄った。童謡とかを作った人、という印象しかなかったが、この記念館を訪れて偉大な作曲家であることが、わかった。

中山晋平は明治20年に長野市下高井郡新野村(現中野市)に生まれ、「東洋のフォスター」とも呼ばれる作曲家で、童謡から歌謡曲まで、数々のヒットを飛ばしている。童謡には「シャボン玉」「雨降りお月さん」「證城寺の狸囃子」など、今も歌い継がれている曲が多くある。最初のヒット曲「カチューシャの唄」は大正3年の作品だが、今なを多くの人に知られた歌だ。
そして、この時期になると毎日のように歌われている歌がある。それが、ヤクルトスワローズの応援歌「東京音頭」だ。だから記念館に入ると展示室の入口のところにヤクルトスワーローズの応援に使用される緑の傘が置かれている。この傘を見た瞬間、僕の中で中山晋平がグッと身近な人になった。
この記念館は生誕100年を記念して昭和62年7月に建てられたものだから、ゆうに100歳を超えている中山晋平の歌が、今なを毎日のように歌われていることに感動を覚えた。ちなみに東京音頭は昭和8年(1933年)発表なので、86年歌い続けられていて、まだまだ長く歌われ続けるに違いない。