諏訪湖へツーリング

ここ一週間ですっかり秋めいてしまいました。
シルーバーウイークと呼ぶらしい、3連休2連ちゃんの最終日9月25日、諏訪湖を目指してみました。
天気予報を見ると、朝から晩まで晴れという予想なので、日本三大車窓の風景でしられる姨捨、諏訪湖を眼下に眺める鳥居平やまびこ公園と絶景を期待したのですが、空模様は午後からどんよりとした曇天でいまいちすっきりせず、ちょっと残念な絶景ツーリングとなりました。
ルートは、姨捨経由でR403、R19、R20と繋いで諏訪湖へ。帰路はビーナスラインを越えて、後は成り行き任せでと思っていましたが、諏訪湖で午後3時となってしまったため、R142、R152で上田市へ抜け、真田の里から県道35号で松代に抜けるルートで一気に帰路につきました。
R19、R20は幹線ルートで退屈な道ですが、最初のR403は路面もきれい、リズミカルなコーナーを繋ぐ林間ルートで楽しめる道でした。帰りは上田からR18を通らず、混雑を避け、裏道を走りましたが、ここも信号のない山道、交流量も少なく快適なルートです。
走行距離は約210km、9時出発、18時帰着の9時間のツーリングとなりました。

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姨捨の棚田(善光寺平)
千枚以上の棚田が広がる姨捨。田んぼそれぞれに月を映す姿が美しく「田毎(たごと)の月」とも呼ばれ、芭蕉や一茶が歌の題材にもしています。
「おもかげや 姥ひとりなく 月の友」芭蕉
「姨捨の くらき中より 清水かな」一茶 など
この棚田、3つの地域に分かれているそうで、その中のひとつが「四十八枚田」で、これが田毎の月を映し出した棚田のようです。
もちろん、眼下に広がる善光寺平の景色もすばらしく、ギラギラと輝く夜景もおすすめです。こちらは、棚田よりさらに一段高い上信越自動車道・姨捨SAから眺めてみてはどうでしょうか。
ところで、信州では、盆地のことを平と呼びます。有名ないところでは、この善光寺平(長野市街)と松本平(松本市街)です。盆地と言っても広がりはそんじょそこらの盆地とは桁違いです。高原のさわやかさも兼ね備えているように思います。
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JR姨捨駅
棚田のすぐ上をJR篠ノ井線が走り、姨捨駅周辺の風景は「日本三大車窓」に数えられています。姨捨駅ホームから善光寺平を一望します。
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千曲川展望公園
姨捨駅よりも、そして姨捨SAよりもさらに高いところから善光寺平を眺望できるのが、今回のイチオシロードR403にある千曲川展望公園です。棚田の広がりはあまり見られませんが、善光寺平はさらに奥まで見渡せます。
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塩嶺御野立公園(えんれいおのだちこうえん)
諏訪湖へとワープしました。
小鳥のさえずりがきける森として日本の音風景100選に選ばれた公園で、ここの展望台から諏訪湖、八ヶ岳(写真左奥)、そして、空気の澄んだ日には富士山(ほぼ正面)も眺められます。
この公園の入口は、塩尻峠にあります。松本から塩尻方面に向かって左側ですが、入口がわかりにくく、うっかりしていると走りすぎてしまいます。峠の歩道橋が目印で、歩道橋のところをすぐ左に入ります。
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鳥居平やまびこ公園
家族連れの多いやまびこ公園のレストラン前に芝生広場の展望スポットがあって、諏訪湖と八ヶ岳がどーんと見渡せます。塩嶺御野立公園と似たような角度ですが、こちらが湖に近く、迫力があります。芝生広場が心地よく、のんびりとしたくなる雰囲気です。
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片倉館
2011年、つまり今年の6月20日に国の重要文化財に指定されたばかりの温泉施設なのです。
昭和3年にシルクで財を成した片倉財閥が建てた、日本では先駆け的な私企業が作った地域のための福利厚生施設です。和洋折衷のモダンな造りと、千人風呂と言われる浴室で有名です。大理石作りの室内プールのような長方形の浴槽は、実際には100人程が入れる広さ。深さは1mちょっとで、底には玉砂利が敷かれていて歩き回ると心地いいのです。
片倉館公式ホームページ:http://katakurakan.info-japan.jp/
■千人風呂
入浴料:600円(タオルは120円で売ってました。安い)
泉質:単純温泉
私の満足度:★★★★
 お湯 ★★★
 景色 ★★★
 情緒 ★★★★
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諏訪大社下社春宮
諏訪大社には4つのお宮があります。その中の2つ下社の秋宮と春宮は、ほぼ同じ造りです。本殿の前に神楽殿。本殿の左右には御柱が建てられています。昨年、6年に1度開催される(数え年の7年目ごとに行なわれるため、7年に1度と言われることが多い)御柱祭が行なわれたばかりなので、まだ比較的新しい御柱です。
秋宮と違うのは、春宮には、参道に下馬橋(写真下)が見られるところ。道の真ん中にデーンと構えているので、迫力があります。春宮の駐車場に行くには、この橋の右側をすり抜けます。
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万治の石仏
写真では何度も見ていた石仏にやっと合えました。なんとも愛らしい表情ですが、あんなに背中がのびてるなんて知らなかった。
「よろずおさまりますように」とお願いし、願い事を唱えながら3度石仏を回ると願いをかなえてもらえるそうです。
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木落し坂
御柱祭のメーンイベント、御柱にまたがって、氏子さんたちがこの坂を一気に下るのです。長野に引っ越してくる前から写真では何度も見ましたが、昨年、地元テレビで中継しているのを見て、その全容を知りました。実際の坂を見ると、その斜面の険しさに驚きました。ここを下るのは勇気がいることでしょう。次のお祭りでは、生で見たくなりました。