北斎館

 千曲川堤防の八重桜を見るために小布施へ。例年ゴールデンウイークが見頃という遅咲きの桜だけにまだまだつぼみ。
 それを確認すると前回改装中で見損なった「北斎館」を訪ねてみることにした。
 展示面積を1.7倍に拡大したという北斎館だが、初訪問の私には、それがどれだけすごいのかは知る由もない。
 
▲近代的な雰囲気の北斎館

▲近代的な雰囲気の北斎館

 北斎館では、まず映像ホールで北斎の生涯を知ることができる。入口からそのホールに至る通路にも北斎の活躍年代別の大まかな紹介が書かれており、映像を見る前の予習にもちょうどいい。
 
 それによると90歳で生涯を閉じた北斎だが、本人は100歳まで描く気満々だったことがわかる。何と言っても80代にして江戸から小布施へ旅をして精力的に小布施で創作活動をしているところに、常人離れした体力、気力を感じる。100歳までも描き続けようとすることがどれだけ本気だったのかが、そこからもうかがえる。そして北斎の画力は、その言葉通り老いて衰えることを知らず、進化し続けているのだ。北斎館では、その絵をじっくりと鑑賞することができる。

 ただ、大失態、祭屋台を見逃してしまった。アホだ。特別展(通常入館料800円が1000円だった)だったこともあって展示の内容が濃かったのかもしれないために少々疲れたのと、今にも降り出しそうな空模様に帰りを急いだためか、またパンフレットをよく読み込まないせっかちな性格のためか……。しかし、北斎の魅力は一回では理解しきれない感じだったので、また行ってみたいと思う。

 バイクを停めることができる(北斎館駐車場はバイクを停めさせてくれないのだ)町営駐車場(二輪100円)まで戻ると、まだ天気は持ちそうだったので、高山村の山田温泉大湯につかって帰路についた。