トップチームも赤信号、だけど…

 昨日のレディースに引き続き、パルセイロのトップチームの試合を観戦した。

 前半は1-0でリード。試合運びも両サイドを使いながら、ゲーム運びは順調に見えた。その中でこれまでなかなか点が取れないと言われていたセットプレイから得点を挙げ、まだまだ点が取れそうな雰囲気を出していたから、後半はガガンと突き放してくれるものと信じていた。しかも相手は盛岡、下位に低迷しているチームなのだ。

 ところがどっこい。後半早々に素晴らしいミドルシュートを決められ、少々焦りも見えてきた、後半31分、ディフェンダー松原が絶対負けられない気持ちの表れか、ペナルティエリアにドリブルで駆け込もうとする相手を弾き飛ばして2回目のイエローカードで退場になった。このフリーキックをあっさりと決められて逆転されてしまう。

「あー」と大きなため息が出そうなところで、周りの観客席からも悲観的な声が聞こえてきたけれど、今日の試合は、ここからがエキサイティングだった。

 1人少ない状況で、パワープレイ、ガンガンと攻め上がり、何度もチャンスを作った。いつもなら、ここでカウンターをくらい突き放されてしまうところだが、途中投入のフォワード高橋がついに同点ゴールを決めたのだ。

 ロスタイムに入りさらに盛り上がった。前がかりになったためか、カウンターを許しそうになってしまい、ミッドフィルダー都並が相手選手へのスライディングで一発レッドで退場。退場だけど、敗戦につながる1点を阻止できたと思えば、気迫のこもったプレーだったとも言える。そんな気迫が他の選手にも伝わったのか、2人少ない状況でも、あきらめムードはなく、ここからさらに攻撃は続いた。

 結果、ドローで、2位の町田にさらに勝点差をつけられてしまったけれど、最後まで諦めない今日の試合の熱いハート、そして手に入れた引き分けの勝点1が、最後の最後で、昇格の足がかりになるのではないかと強く感じた。残り8試合、チャンスはまだまだある。頑張れパルセイロ。
▲引き分けだけど、選手の表情とは裏腹に観客席からは大きな拍手が沸き起こっていた

▲引き分けだけど、選手の表情とは裏腹に観客席からは大きな拍手が沸き起こっていた

 そうそう、松原の1枚目のイエローカードは、ゴール前での混戦、ゴールと思ったら、松原がイエローカードをもらった。素人の僕には、どこがファウルなのかわからなかったが、この1点が決まっていたら試合はまったく別のものになっていた。試合後の監督コメントで、流れの中から得点が取れないのがよくないのだと語っていたが、終盤の熱い戦いがあれば、きっと取れるはずだ。頑張れパルセイロ!