ガリレオシリーズの一押し作品「予知夢」

ガリレオシリーズというのがあるというのは「探偵ガリレオ」「容疑者Xの献身」を読んで何となく知りました。読み始めるまで気がつきませんでしたが、「予知夢」は、そのシリーズでした。

科学的なトリックに、面白みを感じられなくて「探偵ガリレオ」はあまり好きな作品ではありません。「容疑者Xの献身」も私にとって現実味を感じられない作品でした。

でも、この「予知夢」は違いました。

おいおい、これで論理的な解決が導けるのかよ。と思っていると「あっ、あーそうねー」と納得できる落ちが待っていました。数学者としての論理的な思考回路を用いて、ちょっと飛躍的推理をして解決の糸口を見つけ出す。それが、私にとっては意外な展開で面白かったんです。

5本の短編集ですが、いずれ劣らぬ秀作揃いだと思います。

私のおすすめ度:★★★★☆

ガリレオシリーズは新作も発売されているようです。
文芸春秋に公式サイトもありました。

「予知夢」の面白さ、また、ガリレオ公式サイトの、新作についてのインタビューを読んでみて、ガリレオシリーズにも、興味がわいてきました。「容疑者Xの献身」ももう一度読んでみようかな。